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ExCellaを使ってJavaアプリケーションからExcel出力

·1062 文字·3 分
プログラミング Advent Calendar Java Excel ExCella
maruTA / Takayuki MARUYAMA
著者
maruTA / Takayuki MARUYAMA

※この投稿は、丸太式 Advent Calendar 2014の4日目です

ExCellaとは
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JavaのプログラムからExcelファイルを操作するライブラリとしては、Apache POIが有名ですが、決まったテンプレートに値を設定して出力するような使い方をする場合に必要なコード量が多いと思います。
また、出力する項目は変えずに値を設定するセルをかえるだけでもプログラムを書き換える必要があり、とても扱いやすいとは言えません。
ExCellaは、そんな扱いづらいPOIのラッパーとして利用できるOSSのライブラリです。

ExCellaのコンポーネント
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ExCellaは3つのコンポーネントで構成されており、それぞれのJarと、一緒にダウンロードできる依存ライブラリのJarをクラスパスに追加することで利用できます。
※現状Mavenで管理することはできませんが、GitHubのリポジトリを見る限りでは今後対応する方針のようです。

  • ExCella Core
    ExCellaのコアとなるコンポーネント。
    他のコンポーネントから共通で利用される。
  • ExCella Trans
    データ移行の為のコンポーネント。
    ExcelファイルやCSVファイルからSQLやJavaオブジェクトを生成できる。
  • ExCella Reports
    Excelの帳票を出力する際に用いるコンポーネント。
    テンプレートに埋め込まれたタグを置換して、ファイルに出力できる。

Excel帳票出力のサンプルコード
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ExCella Reportsを使った帳票出力のサンプルコードです。
単純にタグと値を一対一で置換する場合、これだけのコードで出力できます。

String templatePath; // テンプレートファイルのパス
String outputPath; // 出力先のファイルパス

// 1. ExCellaのReportBookオブジェクト(Excelのワークブックに相当)を生成する
ReportBook reportBook = new ReportBook( templatePath, outputPath, ExcelExporter.FORMAT_TYPE);
// 2. ExCellaのReportSheetオブジェクト(Excelのシートに相当)を生成する
ReportSheet reportSheet = new ReportSheet( "シート名");
// 3. テンプレートのタグを置換する値を設定する
// この例では、テンプレート中の ${tagName} を tagValue に置換します
reportSheet.addParam( SingleParamParser.DEFAULT_TAG, "tagName", "tagValue"); 
// 4. ReportBookにReportSheetを追加する
reportBook.addReportSheet( reportSheet);
// 5. 帳票出力処理を行う
ReportProcessor processor = new ReportProcessor();
processor.process( reportBook);

ExCella Reportsは単純な1対1の置換だけでなく、指定範囲の繰り返し置換にも対応しています。
詳しくは、公式のドキュメントをご覧ください。

最後に
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ExCellaはOSSのプロダクトとしてはコミュニティがあまり活発ではありませんが、帳票文化が根付いている日本ではかなり便利に使えると思います。

参考リンク
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